2016年09月22日

SCE新社長アンドリュー・ハウス氏が語る

2011年12月15日、東京都品川区のソニーシティで、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の社長のアンドリュー・ハウス氏への囲み取材が行われた. 9月1日付けで新社長に就任したばかりのハウス氏にとってのプレイステーションの未来とは. 囲み取材は、ハウス氏の自己紹介からスタート. 1990年にソニー本社に入社. 1995年にSCEIのマーケティング&コミュニケーション部門に異動し、以降はアメリカとヨーロッパでプレイステーションブランドの市場拡大に取り組んできた人物だ. 今回の就任により、15年ぶりにはじまった日本での生活を家族とともに楽しんでいるそう. 日本には8年間住んだことがあるそうで、取材への受け答えもすべて日本語で行われていた. 続いて直近の販売状況に言及. 2011年9月末時点でのハードウェアの累計売上台数は、プレイステーション3が5550万台以上で、中でも8月の価格改定後は11月上旬までの実売が全世界で12%増加し、普及が加速したという. コンテンツ面でも成熟し、本格的な収穫期を迎えているプレイステーション3のビジネスをこれからも拡大していくとの展望が語られた. 一方、PSP(プレイステーション・ポータブル)の累計売上台数は9月末時点で7310万台以上で、新たな携帯ゲーム機の市場を確立したと評価. 両ハードともに、今後もコストダウン努力を行いながら、さらなる普及を進めたいとのこと. ちなみに、次世代機についてや、プレイステーション3のライフサイクルについては明言を避けたものの、プレイステーション2が(プレイステーション3と時期を重ねながらも)10年近く活躍したことを受け、それを超えることを期待したいと語っていた. また、日本での発売を12月17日に控えたPlayStation Vita(以下、PS Vita)については、3G通信などを利用したネットワーク要素、そして17日よりTwitter用アプリを配信し、今後もFacebook、foursquare、Skype、Flickrなどに対応させていくとするコミュニケーション要素の3点をピックアップしていた. ここからは、質問への回答をメインに、ハウス氏の考えに迫っていこう. 就任にあたっては、各市場を見てきた経験を活かしたいとするハウス氏. 自身が社長になって変えたいことを聞くと、これまで各地域に任されてきたマーケティングやコミュニケーション戦略について、より本社がコーディネートしていきたいという. そのポイントは、もちろん本社主導の情報統制といったようなことではなく、プレイステーションブランドをSCE全体で再確認し、再定義したいという点にある. これは、ゲームを取り巻く環境の世界的変化とも関係している. コンシューマーゲームはゲーム機と密接に関係してきたが、いまやその例外はPCだけでなく、スマートフォンゲーム、ソーシャルゲーム、ブラウザゲームなど、多岐に渡る. プレイステーションというビジネスそのものも、この流れとは無関係ではないのだろう. たとえばSCEの携帯ゲーム機戦略の点では、PlayStation Vitaと、PlayStation Certified対応機器も含むPlayStation Suiteも合わせてひとつと捉えているそうで、まずは対応スマートフォンでプレイステーションブランドのゲームに触れてもらい、そこからよりコアなゲーム(あるいはハード)へと移ってもらうという流れも想定されていた. では、いかに再定義するのか? これまで通りプレイステーションというブランドとハードウェアをイコールで結びつけるのではなく、そのコアにハードウェアを置きながらも、プレイステーションというブランドそのものをユーザー体験や多様な遊びかた・楽しみかたと結びつけ、拡大していきたいのだという. 据え置き機であっても、携帯ゲーム機であっても、スマートフォンであっても、"プレイステーションという体験"をブランドとして提供したいというのがその考えだ. ちなみに、スマートフォンとソーシャルゲームの爆発的な普及によって、ゲーム専用機を必要とせずに満足する層も増えたのではないかという質問もあえてしてみたのだが、アメリカでクリスマスセールが始まる書き入れ時"ブラックフライデー"にニンテンドー3DSが大きく売れたということに触れつつ、まだゲーム専用機の需要は健在だとする. その上で、多彩なユーザーインターフェースとネットワーク・ソーシャル機能によりユーザーに新たな体験を提供できるPS Vitaであれば、十分に世界で勝負できるとの考えを示した. ソーシャルゲームの流行についての危機感の有無を問う質問も出たのだが、共存可能であるうえ、現代がコンテンツにふさわしいさまざまなビジネスモデルがあることは十分に認識すべきだとの考えを披露. 基本プレイ無料のオンラインゲームを展開するようになったグループ会社のSOEなども例に出しつつ、PS Suiteやパッケージ販売、ダウンロード販売など、さまざまなビジネスモデルを検討したいと語った. PS Vitaでのパッケージとデジタル配信は、さまざまなユーザーのニーズに応えられるよう、できるだけ平行でやっていきたいとのこと. ゲーム会社が在庫を抱えずに済むことから、パッケージでは難しい実験的なタイトルや、コンテンツに見合った購入しやすい価格のタイトルの登場なども期待しているそう. また、海外でのキャリアが長いということ、2月にPS Vitaが発売される海外が日本よりも据え置き機が強い市場ということもあって、日本と海外の違いや、PS Vitaの海外での戦略についても質問が集中した. ハウス氏はまず、日本は欧米よりもコンテンツが引っ張る性格が強いとの見方を示す一方、欧米が据え置き機が強い市場である点についてはネットワーク対戦のゲームが流行していることや、電車通勤・通学中のゲームが少ないといったライフスタイルの違いなどに言及. ヨーロッパでの経験によると、PSPプレイヤーは家で遊んでいることが多いらしい. また、アメリカでは比較的若い世代が多かったという. 海外でのPS Vitaについては、まずコアユーザーが満足できるゲーム機として展開したいとしており、そこから若い世代にアピールしていきたいとのこと. PSPとの違いとしては、ネットワーク機能、中でもソーシャル系の人の繋がりを、PSP以上に成功するためのキーのひとつとして挙げていた. コンテンツの重要性についてくり返し語られていたのも印象的. 全体としては、家で据え置き機で遊ぶにせよ、携帯ゲーム機で遊ぶにせよ、すばらしいゲーム体験を提供したいと語り、その点で、PS Vitaとプレイステーション3の連携も重要だとする. また、PS Vitaのコンテンツ面では『 アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり- 』を例に挙げ、多彩なインターフェースによりプレイステーション3で展開されてきた『 アンチャーテッド 』の世界を違った体験として提供できる点を評価していた. 他ハードに対する強みとしても、まずソフト開発の強さを挙げる. 日本、アメリカ、イギリスと、各地で新しいクリエイターとIPを育てられていると評価しつつ、グローバルにバリエーション豊かな開発力を持っていることが強みとしていた. またサービスの面では、北米におけるスポーツや、ヨーロッパにおけるMUBI(インディペンデント映画配信)などを挙げ、各地域に合わせてさまざまなサービスを展開していることに言及. 今後もよりよいプラットフォームにしたいとのこと. そのほか、ソニー本体との連動にあたっては、SCEが持つユーザーエクスペリエンスとインターフェースの蓄積や、ハードとソフトウェアコンテンツとネットワークを融合したビジネスを展開している点などから、ソニー全体の将来的な製品やサービスに貢献したいと語っていた. 取材を終えての感想としては、日米欧でマーケティングを手掛けてきたというだけあって、必ずしも旧来のやり方に固執しない、知見の広さと柔軟さが感じられた. ハウス氏はソニー内の新興ビジネスとして立ち上がったSCEが世界規模に成長したことで、かつては共有できていたものが薄れてきているとする. ゲームが大きく変わろうとする時代に、ブランドの再定義によりSCEがどのように進んでいくのか、今後に期待したい. メタルギア』シリーズ全作を紐解 週刊ファミ通7月26日号(2012年7月12日発売)は、今年25周年を迎えた『 メタルギア 』シリーズを大特集! アートワークを牽引する新川洋司氏のインタビューを皮切りにシリーズ全作を紐解きます. もちろん小島監督のインタビューもバッチリ掲載. もうひとつの特集は夏休みに遊びたいおすすめのゲーム"神ゲー"を集めた17ページ. さまざまなジャンルから、絶対におもしろいタイトルを厳選して紹介! 充実の夏休みに役立つことうけ合いです! PSフォーマットのクラウドゲームサービス 気になるゲーム情報は、巻頭特集として『 バイオハザード6 』に加え、任天堂の国民的タイトル『 New スーパーマリオブラザーズ 2 』や『 とびだせ どうぶつの森 』など話題の新作が目白押し! 発売直前情報は『 実況パワフルプロ野球2012 』、攻略企画は対戦が超アツい『 ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D 』、人気のRPGシリーズ最新作『 世界樹の迷宮IV 伝承の巨神 』、発売日を迎えた『 ポケットサッカーリーグ カルチョビット 』などなどてんこ盛りでお届けします! ほかにも気になるゲーム情報がたっぷり掲載の週刊ファミ通をお買い逃しなく! 特集: 『 メタルギア 』シリーズ25年の軌跡 世界初のステルスアクションゲームとして1987年に誕生した『 メタルギア 』. そこから2010年の『 メタルギア ソリッド ピースウォーカー 』までの7作品を中心に、シリーズの25年の歩みをまとめたファン垂涎の特集. 小島監督へのインタビューはもちろん、新川洋司氏を筆頭に小島プロダクションを支える主要スタッフのインタビューも満載です. 巻頭スクープ特集: 『 バイオハザード6 』 7月3日よりXbox 360版のみダウンロードが開始された(『 ドラゴンズドグマ 』初回数量限定特典のダウンドーロコードが必要)『 バイオハザード6 』の体験を最速インプレッション! もちろん新ステージについてなどの新情報も満載です! 『 New スーパーマリオブラザーズ 2 』、『 とびだせ どうぶつの森 』 ニンテンドー3DS LLと同日発売が決定した『 New スーパーマリオブラザーズ 2 』と『 とびだせ どうぶつの森 』の情報を一挙公開! 『 New スーパーマリオブラザーズ 2 』はアクションが苦手な人をアシストしてくれるマリオの存在が明らかに! 『 とびだせ どうぶつの森 』は冒頭の場面紹介と、プレイヤー新しい役割"村長"としての生活の一部を紹介するぞ! 発売直前特集: 『 実況パワフルプロ野球2012 』 『 パワプロ 2012 』の戦いかたを、対戦、サクセス、マイライフなどの要素ごとに分かりやすく攻略. 開発者のインタビューも加えて盛りだくさんの内容です! 夏休み特集: 今年の夏は神ゲーで遊べ! 7~8月に発売予定のタイトルの中から神々(? )が厳選した至極のタイトルをまとめて22本+αを紹介. 同じ時期に発売のタイトルリストもついているので、神々を信じて至高の時間を過ごすもよし、異を唱えて独自の楽しみを見出すもよし! どう転んでも、キミの夏休みのゲーム計画に役立つ特集なのです! 攻略企画: 『 ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D 』ほか 夏休みの公式大会も開催され、ますます対戦がアツい『 ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D 』. 今週は対戦に有利なパーティ編成のコツについて詳しく解説. 『 世界樹の迷宮IV 伝承の巨神 』は冒険に役立つ豆知識や第2大地の攻略ガイド、発売日を迎えた『 ポケットサッカーリーグ カルチョビット 』はゲーム全体の流れをお届けするとともに、編集者による対戦の模様を掲載しています. ほかにも気になる最新ゲーム情報が満載! 【週刊ファミ通 2012年7月26日号】 発売日:2012年7月12日(木) 定価380円[税込] Topics: ・『 バイオハザード6 』ほか 緊急速報 ・『 メタルギア 』シリーズ25年の軌跡 特集 ・夏休み特集: 今年の夏は神ゲーで遊べ! 特集 ・『 実況パワフルプロ野球2012 』 発売記念企画 ・『 ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D 』、『 世界樹の迷宮IV 伝承の巨神 』ほか 攻略企画.
posted by KuriharaHuka at 12:40| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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